若手お笑い芸人の登竜門的コンテスト「第41回ABCお笑いグランプリ」の決勝戦が12日、ABCテレビで行われ、下田真生(27)と九条ジョー(26)のコンビ「コウテイ」が優勝。賞金100万円を獲得しました。
コウテイは、3年の間に2回解散していた!
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『コウテイ』は、下田真生さんと九条ジョーさんからなる漫才コンビです。
2013年に結成し、現在は大阪のよしもと漫才劇場を中心に活動しています。
NSC大阪35期生で、同期はゆりやんレトリィバァ、ガンバレルーヤ、おばたのお兄さん、ひょっこりはん、からし蓮根など、個性派揃いで売れっ子がずらり。
コウテイは自らも認める“不仲”ながら、それを感じさせないほどお互い顔を寄せ合いカオスな世界を展開していく、「不思議な漫才」で、異彩を放っています。
そんなコウテイは、結成から3年の間に2回も解散していました。
本能z 仲悪いのガチ過ぎる コウテイ pic.twitter.com/ONSF1QNb2g
— わわわ (@wawawawonder) February 21, 2019
「人間性ですね」 pic.twitter.com/G5YH4ieMyM
— わわわ (@wawawawonder) February 21, 2019
2013年ー1回目の解散は、しょーもない喧嘩から
二人は同じマンションに住んでいて、ある日芸人同士でマリオパーティをしていたそうです。
九条さんが下田さんにファブリーズをかけるっていう何が面白いかよくわからないボケをやったら、下田さんが怒って九条さんの頭を叩いてそのまま叩き合いの喧嘩になったとか。
小学生の喧嘩みたいですね。笑
下田さん曰く、それまでの不満が積もってそうなったとのことで、そのまま一度目の解散となりました。
しかし、九条さんは、他の何人かとネタをやるもしっくりこず、わずか2ヶ月後には、“やっぱりお前はおもろいわ”と、下田さんをもう1回誘いました。
下田さんも、その間はピンでやっていましたが全然面白くなく、「ほんならもう1回やってみよか」ってなったそうです。
2回目の解散ー2016年
2回目の解散は、芸歴4年目の2016年でした。
特に下田さんの方が、“相方が嫌い”って気持ちが勝ってしまい、下田さんの方から九条さんに解散を告げました。
その時の下田さんのセリフは、
「お前とM-1優勝しても嬉しない。お前と優勝するくらいなら売れんほうがいい」
だったそうです。
なかなか辛辣ですね。
解散後、下田さんは20人くらいの人とネタをやりますが、またしても上手くいかず。
「やっぱり元カノよかったなぁ」みたいな気持ちになって、もう1回下田さんにコンビ再結成の声をかけました。
一方の下田さんは、またしてもピンで活動し、それなりにいい感触だったようです。
が、ネタを書くスピードが遅くてなかなか書けず、そんな時に九条さんから「もう1回やり直さんか」と言われ、再結成を承諾しとそうです。
実は、その半年後にまた解散しそうになったけれど、先輩芸人やよしもとの劇場支配人に「なんとかなる」と繋ぎ止めてもらっています。
お互い嫌いなんで、すぐ喧嘩になって解散話に発展するみたいですね。
コウテイは、不仲だけれど尊敬しあっている!
コウテイの下田さんと九条さんは、過去に喧嘩して2度も解散しているので、嫌いな部分はほんとにあるようです。
ただ、ネタに関しては、お互いに尊敬しあっていますね。
九条さん:「こいつとしかできないです。ネタは僕が書いてるんですけど、書いてる段階より面白いボケになるってすごいこと。そこはほんまに尊敬してます」
下田さん:「僕もそうです。こいつの発想力はすごい。ほかの芸人とは違うかたちになる九条の発想力を評価してます」
結果も出つつある今はお互いにこいつじゃないとあかんって思っていて、お互いに鬱憤を溜めないようにし、解散しようとは全く思ってないとか。
せっかく漫才グランプリで優勝までしたのだから、次はお二人の目標のM-1グランプリ優勝に向かって頑張って欲しいですね。
コウテイの関係が改善した2018年のM-1での敗退
コウテイの「第41回ABCお笑いグランプリ」優勝は、昨年の今宮子供えびすマンザイ新人コンクール福笑い大賞に続く受賞でした。
テレビ局主催のコンテストは初制覇で「やっと認められた」とお二人ともうれし涙を流していましたね。
実は、コウテイはM-1グランプリに執着していたのですが、2018年のM-1では3回戦で敗退してしまいました。
その後、初めて2人でご飯を食べに行き、なぜ落ちたかのか、何が足らないのか、これからどうするかなど、真剣に話し合ったそうです。
――(笑)どちらがご飯に誘ったんですか?
下田「それは九条ですね」
九条「自分を押し殺して、プライドをスパナでペシャペシャに叩いて1ミリもない状態にして“メシ行こうや”って言いました」
下田「僕もプライドはあるんで、ちゃんと1回断りまして(笑)」
――え!?
下田「対面にこいつがおるだけでキツいんです。食事も、お酒も置いてないようなラーメン屋で」
九条「原価40銭っていう噂がある大阪でいっちばん安いラーメン屋。そこで2~3時間くらい話したんじゃないですかね」
下田「麺が伸びきって塊になってました(笑)。けど、そこで腹割って話せたことが、僕らにとって大事な起点になりましたね」
喧嘩しながらもお互いをリスペクトしているコウテイの下田さんと九条さん。
お二人の仲が多少心配ですが、今後もぶつかり合いながら頑張って欲しいですね。