ニュース

【赤い砂を蹴るあらすじ】母のことを書いた・石原燃芥川賞候補作品

太宰治の孫で津島佑子の娘 石原燃 さんが、芥川賞候補に選ばれています

デビュー小説『赤い砂を蹴る』はどのようなお話なのでしょうか。

あらすじを簡単にまとめてみました。

芥川賞候補『赤い砂を蹴る』

石原燃「赤い砂を蹴る」は、『文學界』2020年6月号に掲載された、石原燃さんのデビュー小説です。

お母さん、聞こえる? 私は生きていくよ――幼くして死んだ弟、世間に抗い続けた母。ブラジルの大地に母娘のたましいの邂逅を描く。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

赤い砂を蹴る [ 石原 燃 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2020/6/16時点)

楽天で購入

 

 

テーマは、ざっくり言うと、「家族」です。

物語のあらすじは、母子家庭で育ち母が死んでしまった四十代の女性・千夏と、千夏の母の友人であり夫と義母を亡くした女性・芽衣子が、芽衣子の故郷であるブラジルに向かうというお話です。

2人はまったく異なる境遇でありながらも、お互いにお互いの姿を重ね、芽衣子の故郷で「親子」や「夫婦」などの「家族」のあり方を考えていきます。

 

『赤い砂を蹴る』作者の石原燃の母は津島佑子

実際、石原燃さんは、ご自身のFacebookで、「母のことを書いた」とおっしゃています。

石原燃さんの母は、作家の津島佑子さんです。

津島佑子さんは、1歳のとき父を失い母子家庭となりました。

12歳のとき3歳上の実兄が病没し母・姉と”女系家族”に育ちます。

1970年11月、結婚により財団法人放送番組センターを退社。

1972年5月、長女、石原燃(本名 津島香以(つしま かい)を出産

後年夫とは不和となり離婚し、その後新たな私生活のパートナーとなる男性が現れますが、この男性とは再婚せず別離しています。

またこの男性との間に1976年8月、長男を出産しますが、長男は1985年3月に呼吸発作のため死去。この体験は後に『夜の光に追われて』『真昼へ』などの作品の主題となっています。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

夜の光に追われて (津島佑子コレクション) [ 津島 佑子 ]
価格:3300円(税込、送料無料) (2020/6/16時点)

楽天で購入

 

このように、母である津島佑子さんは激動の人生を歩んで来られてきました。

また、津島佑子さんは、文豪太宰治の娘であったため、そのあたりをご自身と重ね合わせているのかなと思います。

候補者を紹介する方からすると、「今年の候補には〇〇な人がいます」的なことを書きたいらしく、母や祖父の名前が取りざたされています。母のことを書いた作品なので、母の名前を出されるのは仕方ないかなと思っていましたが、それ以上に祖父の名前が大きく出ていて、やっぱりそうなっちゃうか…と残念な気分です。まあ、しょうがないですけどね…。
母があれだけの作品を残しても言われ続けたことを、私にはね除けることができるのかわかりませんが、まあ、気にしないようにしていきたいと思います。

ー石原燃 Facebookより

お母様を思って執筆されたようですが、当然ながらご自身の経歴があまりにも有名な作家の孫・娘であるため、やはり葛藤もあるのですね。

 

芥川賞の先行決定は7月15日!

【芥川賞】候補は、

  • 石原燃(48)「赤い砂を蹴る」(文學界6月号)
  • 岡本学(47)「アウア・エイジ(Our Age)」(群像2月号)
  • 高山羽根子(45)「首里の馬」(新潮3月号)
  • 遠野遥(28)「破局」(文芸夏季号)
  • 三木三奈(29)「アキちゃん」(文学界5月号)

の5名です。

先行の行方が気になりますね!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

赤い砂を蹴る [ 石原 燃 ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2020/6/16時点)

楽天で購入

 

石原燃の夫は誰?本名や家族構成を調査!太宰津島の話題に抵抗も本日、第163回芥川賞・直木賞の候補作が発表されました。 芥川賞では、太宰治の孫にあたる石原燃さんのデビュー小説「赤い砂を蹴る」が初め...